2008年4月19日土曜日

祖母

久しぶりに祖母のお見舞いに行ってきた。
祖母は足が弱り、記憶も薄らいで現在と過去を行ったり来たりしながら介護ホームで過ごしている。
久しぶりなので「どなた?」と聞かれることを覚悟していたけれど
意外なほどに孫の私を「いつものように」受け入れてくれた。
・・この後はいつもと同じ質問がループするのだけれど。
『子供はまだか?』こんなにも大きなお腹をしているのにいつもと同じ質問がきた。
「もうすぐ生まれるんだよ」ちょっと誇らしげに答えた。
「あらー、おばあちゃん全然気がつかなかった。
 生まれたらすぐに駆けつけるからね」そう言って笑った。
眉間に皺を寄せてブツブツ独り言を唱えるお年寄りが多い中で
祖母は実に朗らかでまぁるい笑顔をしていることが本当にうれしかった。
その後、「一人で大変だから、実家で3ヶ月くらいゆっくりしたらいい。しかし一人で大変だ・・」
としきりに私を心配している。
どうやら祖母は私がシングルマザーになると思いこんだらしい。
「おばあちゃん。結婚式にも来てくれたでしょう?旦那さんがいるから私は大丈夫よ」
そう言うと祖母はこぼれるような笑顔であぁ、よかった。と、心底安心したようだった。
安心した祖母はしばらく娘時代に戻って長いこと船旅の話をしてくれた。
その後何度か子供はまだか?→あぁ、よかった。を繰り返しながら祖母との時間をのんびりと過ごした。
祖母はこの5月で100歳になる。
落ち着いたらぽくことパパと3人でまた祖母を見舞いたい。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

結婚式の時お会いしました。
素敵なおばあさんでしたね。
貴女のことを大好きだから見て直ぐ判ったのでしょう。
大事な人はなかなか忘れないようですよ。
ポクコちゃんを見せに行かなければね。
大喜び為さいますよ、キット。